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不登校経験を経て社会人となったやつらの発信活動

引きこもりの時 そしてこれから

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小学生から中学生までいじめが原因で引きこもりの生活をずっと続けていた。
 
一番辛かったことは
「家にも学校にも自分の落ち着ける場所がなかったこと」
 
学校に久々に顔を出せばいじめの標的にされ
自宅に引き篭もれば親からは学校へ行かない奴はろくな大人にならないと言われ
父も母も僕のことを理由に毎晩のようにケンカする声が部屋から聴こえた。
 
耳を塞ぎたかった。家からも、学校からも…
 
親にはいじめられている事実を伝えていないから両親もどう対処していいのか分からなかったのだ。親不孝なことをしていたと今も反省したい気持ちになる。
 
ただ、当時はそうすることでしか自分の身を守ることができなかった
 
「今日も生きている」
守り方を知らなかった自分は家庭にも学校にも居場所をなくしていった。
 
「いじめられているから学校へ行きたくない」
 
そう伝えたら何かが変わったのかもしれないけど、それは今思い返しても仕方がない。
引きこもり時代は、自分にも家族にも学校にも嘘をついていた
 
つまり、僕は嘘で塗り固め本当の自分はこの世に存在していなかったようなものだった。
 
朝が来ると
「今日も生きている」
 
それを繰り返して、近所の学校から聞こえる楽しそうな声に耳を塞ぎ
必死に逃げ場を求めるように、本の世界に没頭していた。
 
自分の将来なんて描けていない、考えても落ち込むことしかなかった
だから、考える事からも常に逃避していた
 
いちばん恐れていたのは学校からの連絡だった
ある日、学校から手紙が届いた
 
復学を願う複数人の手紙。恐らく生徒会のメンバーが気を使って企画してくれたのだろう。感謝すべきであるけれども、自分の領域を犯されたようにしかあの頃は感じられなかった。一番行きたくない場所からの手紙、つまり地獄から届くような感覚だった。
 
未熟な僕はどうしても、その手紙が重く、そして首を締めるくさびとしか当時は考えられなかったんだ。先生も生徒会も必死の思いで綴ってくてた手紙を僕は読む事ができなったんだ。弱いよね。そう、その時は怖くて仕方なかったんだ。
 
僕は当時その手紙を開くことすら重みに感じてしまっていたんだ。
学校は手を差し伸べてくれている、でも僕はそれを無にしてしまった、
 
助けを求める場所がどこにあるのか
毎晩、布団の中で涙しながら助けを求めていた。
 
不幸の比べっこをしても仕方がないが、あの頃は自分の世界しか知らなかったのだから、自分がなんでこんな目に遭わなければいけないんだと、全てを敵にまわして考えていた。手紙を開く事が怖くて仕方なかったんだ。
 
自分で殻にこもっていたのだと当時を振り返る。
でも、そうするしかなかったんだ。幼かった自分は言い訳をする。
 
でも今の自分は過去の自分を否定はしたくない。
 
精一杯それでも生きていたから、今こうして僕はブログを書いているのだから。
読めなかった手紙も正直、たくさんある。でも身を守るためには仕方なかったんだ。
 
現実から逃避することでしか少年時代の僕は自分の守り方を知らなかったんだ。
 
もし、今のようにITが発達していてスマホがあるのならば、何かしら逃げる場所を調べることも考えたのかもしれない。今も精神障がいの壁に立ち向かっている僕だけど、もしも同じように悩みを抱えている人がいるならば寄り添いたいと思う。
 
過去に流した涙の数だけ、僕は生きて、今を生きている
社会から見たら精神障がい者として見られるけれども、その障がいにどう付き合っていくかがこれからの僕の人生だ。
 
新しいコミュニティを作ってもいいし
もし記事を読んで共感する仲間がいるなら情報共有する場も設けたいと思う。
何も資格もない経験でしか語れない僕でも、社会に貢献できる方法として考えたのがこのブログであり、そして行動なんだ。
 
気軽にメッセージやコメントくださいね。
お話しすることで少し楽になることもあると思います。
 
少年時代にそんな場所から手紙が来ていたなら間違いなく僕は「返信してみてもいいかな」と思っていたかな。
 
髙橋直之