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不登校経験を経て社会人となったやつらの発信活動

不登校になったきっかけ

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 自分のネガティブな経験を告白するというものは、とても怖いものです。
 
 正直、私は躊躇していました。匿名ならまだしも、不特定多数に実名を知られる可能性がある場所で告白する事は、今もまだ恐怖が消えません。
 
 だから、タッキーように実名でカミングアウトしていく事にはまだ勇気が足りません。
 
 しかし、ある人にこう言われました。

 

 

 「あなたの周りにいる人は、例え暗い過去を知ったとしても、何か変わる人達じゃないと思う」
 
 その言葉を聞いて、やってみようと思いました。
 
 タッキーほどは赤裸々に語れませんが、当事者が見れば誰と特定出来るでしょう。
 
 それでも、誰か一人でも、この告白を見て何か得るものがあればと願います。
 
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 私が不登校になったのは、中学1年生の後半だったと思います。
 
 しかし、その根幹にあるのは小学校で受けたいじめでした。
 
 いじめは、ある女の子が始めました。
 
 席替えでその子の隣になった私をその子はとても睨んでいました。そしてすごく嫌そうな顔をしていました。
 
 私はその子と関わった記憶は特になく、おそらく話した事もなかったと思います。
 
 その子は私と決して机をつけようとしませんでした。まるで汚い物のように。
 
 最初は担任の先生も、ちゃんとつけてくださいと言っていましたが、目を離すとすぐに机を突き離すので諦めてしまいました。
 
 私はただただ、訳がわかりませんでした。どうしてと聞こうにも、無視されます。
 
 その子にとって私は、とにかく汚くて関わりたくもない存在だったのでしょうね。
 
 不幸中の幸いか、周りの生徒は痛々しく見るだけで、私とはなるべく普通に関わってくれました。
 
 一緒に遊ぶ友達もいました。ただただ、その女の子が私を毛嫌いしていたのです。
 
 しかし、それが続いていくと周囲の私への扱いも変わっていきました。
 
 私は肌が生まれつき白いのですが、それを揶揄して”白カビ”と呼ぶ奴も居ました。
 
 また後ろの席からけしカスを投げる奴もいました。
 
 全員にやられたわけではないし、そういう事をする奴らと普通に遊んだりもしていました。
 
 ある時は友達で、ある時は嫌な奴だった。
 
 そんな事が続いたある日、私は怒る事にしました。こんな理不尽が続くのはおかしいと思ったからです。
 
 ただ、誰に怒れば良いのかわからなかった。だから、発端になった女の子に怒る事にしました。
 
 でも、相手は女の子です。だから、殴ったりする事は出来ません。そう教わって育ってきました。だから単純に聞くことにしました。
 
 「何でこんな事をするんだ!?」
 
正確な言葉は覚えていません。このような事をその子に向けて発しました。
 
 しかし、彼女は答えませんでした。
 
 すると担任の先生が来て、私を止めました。
 
 先生は私とその女の子を別室に連れていきました。
 
 私は事情を説明しました。そもそも、先生はその子が私と机をつけないこと、無視している場面を何度も見て知っているはずです。
 
 しかし、先生から言われたのは女の子に怒るのはよくない。男の子でしょう。というものでした。
 
 訳がわかりませんでした。まるで私が悪者のようでした。
 
 それから少し休みがちになったものの、学校には通い続け卒業しました。
 その間に席替えがあり、その女の子とも離れたので多少マシになったと思う。
 
 そして、中学生になりました。
 
 小学校からの友達と同じ中学校に入りました。そして同じ部活に入りました。
 
 今振り返ると当時の私には主体性のようなものがなかったのかもしれません。
 
 その部活では顧問が先輩にバカにされていました。部活の学級崩壊のようなものです。
 
 私はそういう環境が嫌でした。小学校の時のいじめを思い出すからです。
 
 いつのまにか部活に足を運ぶのを止めていました。私は帰宅部になりました。
 
 こんな私でしたが、それなりに青春を謳歌していました。
 
 帰宅部になった事で時間に余裕が出来て、新しい友達と遊びに行く事も増えました。
 
 そして冬になりました。
 
 私は特段目立つ生徒ではありませんでしたが、異性の友達と出掛けたり楽しく過ごしていました。
 
 ただ、ずっと嫌な事がありました。クラスや周囲に誰かの悪口が常に流布されていた事です。
 
 耳を塞ぎたくても、必ず聞かされます。
 
 悪口がとても嫌いでした。言われるのはもちろんですが、他の誰かの悪口を聞くのも嫌いでした。
 
 私にとっては、謂れのない理由か、そこまでいう必要はないだろうというのが悪口です。
 
 納得出来る理由があるとか、客観性があるのは愚痴だと思っています。
 
 偉そうに言えるほど出来た人間ではないですが、それでも悪口を嬉々として話している人達を見て、何故そんなに楽しそうなんだろうと理解不能でした。
 
 それは目に見えないストレスとなって、私の中に蓄積されていきました。
 
 何より、もしこの人達が自分の過去を知ったら、喜んで私の悪口を言うのではないかという恐怖がありました。
 
 そんなある日、私は小学校からの友人に遊びに行こうと誘われました。
 
 部活に一緒に入った友達です。
 
 彼はサッカーをやろうと言い、そして私に的になれと言いました。
 
 意味がわからない。
 
 彼は、私が的にならないならば絶交すると脅して来ました。
 
 そして、無理やり背中を向けさせて、動いたら絶交だからなと言いました。
 
 私はただ目の前の人間が、何故こんな理不尽な事を言って、傷つけようとしてくるのか、そして何故、彼の顔が楽しそうなのかが分からなかった。
 
 あの顔は嫌いです。他者を傷つける事に楽しさを感じている顔。
 
 自分の存在が上なのだと、相手を押さえつけて、あなたが悪いんだ、だからこんな事をされても文句は言えないだろうという顔。
 
 そこに思いや理由はありません。
 ただ、傷つける事が楽しいからやっているのだと思わされる態度です。
 
 あの後、どうしたのか覚えていません。苦笑いで止めてと言ったのか、何も言わずに走って逃げたのか。
 
 それでもあの時、私は裏切られたと感じると同時に、同じ人間とは思えない何か得体の知れないモノに彼が見えました。
 
 あれも人間の一部だという人もいれば、そんなやつと一緒にするなという人もいるでしょうけれど。
 
 それから、私は誰も信頼出来ないと思いました。クラスで仲が良い子も、いつかは彼のようになるのではないかと思いました。
 
 他人を”イジる”と称して、貶して笑う人間が恐ろしく見えました。
 
 そこに愛があれば理解できるのですけれども笑
 
 冬休みの終わる頃だったか、私はテレビで同年代の女の子がいじめを苦に自殺したとちうニュースを見ました。
 
 私の中で何かが変わりました。きっとそれがきっかけだったのだと思います。
 
 冬休みが明けた後のある日、私は突然、学校に行けなくなりました。
 
 友達もいましたし、それなりに楽しくもありました。しかし、私は誰も信じられませんでした。
 
 正直、ここまで過去の私が考えられていたかと言うと違うと思います。
 
 ここに書いたことは、あくまで今振り返って思ったことです。
 
 だから、少し記憶違いもあるかもしれません。でも自分の中で原体験として、あの邪悪な笑顔は残っています。
 
 今も影響があると思います。
 
 私はある人にこの体験をネタにしていると言われました。不登校という体験をネタに正義の味方になったようで、優越感に浸っているんだと罵られました。
 
 インテリみたいに分析して、悦に浸っているんだと罵倒されました。
 
 きっとそう見える人は他にもいると思います。
 
 私自身は、これがネタだとは思っていません。こんなに話しにくい事を、ネタだと称するのは笑えません。
 
 しかし、きっと私の心の何処かでそういう弱い部分があるのだと思います。その人は、それを感じ取ったのでしょう。
 
 自分の事を正義の味方ともインテリとも思った事はありませんけどね。まあなんか私の事をムカつく人はいると思います。偉そうだとか、生意気とか笑
 
 個人的には、ここでは不登校が対象というよりは日々の生活で頑張っている人や何かに悩んでいる人に向けて書いていきたいです。
 
 さてさて、話が逸れましたが。
 
 何が言いたいかと言うと、口は災の元ということです。
 
 言葉には、力があると思っています。そして言葉というのは、人の心の内から生まれてくるものです。
 
 それなのに、言葉を大切に出来ない人は多いです。
 まあ、私がその筆頭ですけどねー笑
 
 その時、勢いで言った言葉も、実は心の奥で思っていたことです。
 
 ただ、それが相手の事なのか、自分の事なのか、他の誰かの事なのかは、
 チグハグだったりします。
 
 本当は自分の事をそう自分が思っているのに、相手にぶつけてしまうのです。
 
 私もよくやります。同じ轍を踏まないで欲しいです笑
 
 余談が長くなりましたけど。
 
 今回は、不登校になったきっかけについて長々と書いてまいりました。
 
 私は書くペースが遅いので、不定期更新になるかもしれません。
 正直、毎日書くつもりはないので笑
 
 タッキーもブログを盛り上げようと頑張ってくれていますが、生暖かく気長に更新を待ってくれれば幸いです。
 
 自分が辛い事とかあったときに、ここに来て、こんな馬鹿な奴らもいるな、頑張ろうと思ってくれれば良いなーと思ってます。
 
 enoki