ともだち
眠れない日々に悩まされる。
自分自身と他人を比べては仕方ないが劣等感に苛まれる瞬間がある。
社会人になると尚更その差を感じさせられる。
ましてや僕は無職である。
友人、知人の体験談を聴いていると頭を抱えたくなる瞬間もある。
だがしかし、それがどうした。
這い上がろうと頑張ろうとしている自分がいる。
他人と自分を比較してしまう事はよくある事だろう。
社会人になると年収や役職、いわゆるステータスだ。
そんなことばかり考えてしまう自分が心のどこかにいる。
劣等感を感じていることが、それの証明だ。
自分のありのままを晒す事はリスクも生じる
現代ではデジタルタトゥーなんていう洒落おつな言葉なんて存在する。
それがどうした。
と僕は思う。ブログを始めた時点でそのリスクは承知していた。
自分の過去だって洗いざらい話してしまった…後悔はしていない。
人に向き合うという事はどういうことか、僕は先ず考えたんだ。
よくある映画のセリフ
「先ず己の名を名乗れ」
ビジネスのシーンでもそうだった。よくある名刺交換。
先ずはクライアントを前にして自分から名刺を渡し立場を名乗った。
「私はこういうものです伝伝」
自分の体験を語らずして、共有するプラットフォームなど作れるはずないと思った。
共有とは「傷の舐め合い」ではない。
互いに共感、または対峙することで客観的に自己を振り返る場を設けたいと思った。
過去に経験した悩みを、現在も感じている人々に一縷の体験談を共有できる場を設けたいと思った。僕は覚悟していたはずなのにありのままの自分を語るほど、自分の置かれている社会的立場に苛まれてしまう瞬間がある。
引きこもっていた頃と同じように、どこかで無駄なプライドが僕が僕を貶める。
でも、その度にこの場の在り方、そして自分の生き方に立ち返る。
生まれた境遇や特性は変えることができない、受け入れていくしかないのだと。
僕の友人だって、苦労や努力を重ねて成功への道を切り開こうと足掻いているのだ。
その姿を見て比べる事は、やはり違う。
僕だって、自分なりにできることを重ねて未来を切り開こうとしているのだ。
「不幸の比べっこはしたくない、と同時に幸福の比べっこもしたくないのだ」
僕は引きこもりの時に本の世界から自分の価値観を創り出していった。
社会(学校)に比較したら小さな世界だっただろう。
だから、後ろめたさを当時の自分は感じていた。
根っこは変わっていないみたいだね。今だって、友人に会うたびに自分はどこかで、その対峙する友人の先に広がる社会観の広さに劣等感を感じずにはいられないんだ。
ただね、劣等感って大切な感情でもあると僕は思うの
成長の芽であると最近は考えるようになった。
だって自分の知らない社会観をその友人は持っている。そこから学べる事はたくさんあると思う。同僚だと中々聴けない事だって、友人なら「なんでそんなに頑張れるの?」
って聴けたりする。
ビジネスパートナー、クライアント、同僚、上司
社会に出て交友関係はとても広がったが、、、ここぞという時に「実はね?」
と切り出せるのは友人の存在であると僕は思うんだ。
学生時代に切磋琢磨して、成長を共にしてきた仲間である友人が
僕にとっては宝物であると感じるんだ。
もちろん、ビジネスパートナー、クライアント、同僚、上司
関わり方は違っても得られる知見はとてもかけがえのないものであると思う。おざなりにはしてはいけないなと思うんだ。そこは補足しておく。
ただ友達ほど、気の置けない仲にはなれないと僕は考えているんだ。
劣等感を感じると文頭に書いたけれども、それは友達だからこそ感じるものなのかもしれない。最近、そう考えるようになったんだ。
だって、友達って対等な関係じゃないかな?
だからこそ「差」を強く感じるんだと思うの。
ビジネスの立場では対等な関係は僕の経験ではまだ少なかったかな、だから諦めがついたんだ。でも友達ほど「差」を意識してしまうのではないかと僕は最近、気がついたんだ。
ライバル?格好良い言葉だけど友達関係とは少し違い同僚に近い。
つまり、劣等感を感じたその瞬間、目の前にいる人は同じ土俵に立つ友達ほど強く劣等感を感じてしまうものだと思うんだ。
それに気がついた時に、合点した!!
中学の時に同級生に会いたくなかった気持ちや、言葉に表せないモヤモヤ感
おぅ、そうゆうことね。て思たんだよね。
もちろんこの感情が正にも負にも働く。友達同士でも影響を与える効果は大きいんだ。
でも、それ故に社会人になってからは作りにくい関係でもあるから宝物でもある。
『ともだち』
喧嘩したり、仲良く遊んだり、修羅場も経験したり、色々な場面があると思うんだ。
でもそこまでできるのは対等であるからだと僕は思います。
社会に出てから対等な関係を築けた機会は少なかったな。
学生時代だからこそ築ける関係性てあるものだと思うの。もちろん社会人としても友達として接してくれる人が僕にはいるけど、それはとても恵まれているし、感謝しなければいけないかなと思うんだ。
でも学生時代にもっと『ともだち』を作れたら良かったなと思う瞬間があります。
人見知りの僕には大きな課題だったりするのかもなぁ。
髙橋直之