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不登校経験を経て社会人となったやつらの発信活動

教育の可能性とゆらぎ②

 

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本当に義務教育は保証されているの?

こんにちは、たっきーです。
皆さまいかがお過ごしですか。風邪をひかれないように祈ります。
 
さて今回もこのテーマで深掘りをしていきます。
義務教育の持つポテンシャルは前回から綴ってきましたが、逆に義務教育のもつ盲点を見ていきたいと思います。僕は決して義務教育を否定する立場ではありません。現場で勤しむ先生方のご苦労をお察しします。
 
しかしがら、どうしても、日本の教育制度に疑問を投げかけずにはいられないのです。
前回、義務教育の持つ役割や素晴らしさをブログに記述させて頂きました。
 
しかしながら義務教育にはやはり盲点があります。
発展途上国からしてみればとても贅沢な悩みかもしれませんが、日本経済の足踏みに合わせるにはそうせざるを得ないのです。日本は豊かです。豊かでありながら大きな課題を抱えています。そう、『不登校』の問題です。
発展途上国からしてみれば贅沢な悩みかもしれません。でも学校に通いたくない子どもが不特定多数いるのが現実です。僕もその一人でした。
 
義務教育がいかに重要な役割を果たし、効果を発揮しているかも今は理解できます。
しかしながら集団で学ぶ以上、その集団に溶け込まないといけないのです。その集団から弾かれてしまったらなかなか戻ることができません。
 
そう、現在の教育にはエスカレーターのようなものがあり、その流れに乗れない者は弾かれてしまう、そんな吹聴が無きにしも非ずなのです。
 
僕はADHDという特性を持っていました。多動性の傾向が強く、思ったこと口にせずにはいられませんでした。それが故に周囲から浮き始め、いじめにもあいました。最終的にはひとりぼっちになり、学校へいくことをやめてしまいました。
 
しかしながら、ADHDという特性を知ったのも大人になってからで、小学生の頃はまだ自分の特性について理解できなかったんです。理解できなかった期間、僕はひとりぼっちになりながらも自分が何故こんな事になってしまうのかずっと考えながら苦しんでいました。
 
今の僕は、大人の僕は当時を振り返ると教育現場では集団行動が求められます。集団に馴染めないと、または集団を好まない場合、義務教育の現場(現代日本の学校教育)が適さない子どももいることも事実としてあるのではないのかなと思います。
 
僕の体験談に過ぎませんが、とても当時はとても悩みました。
子どもは学校へ行くのが仕事のようなもの、学校へ行かないものはろくな大人になれないと言われ続けてきました。当時はそれが本当に苦しくて学校にも家にも居場所がないようなそんな気持ちでした。自分の居場所はどこにあるのかな…
 
僕はひとりぼっちで部屋に篭ることがせいいっぱいの抵抗でした。
 
そんな子どもがいるんですね。僕以外にも様々な事情から学校へ通えない子どもがいます。
 
そんな時、どうしたらいいの?
最近は民間で放課後等デイサービスや、フリースクールが増えてきました。
僕もそこでボランティアをしたり、働いた経験があります。
 
子どもたちの居場所が学校以外にも選択肢が与えられる時代になってきたようにも感じます。でもそこで、疑問に思うことは学校(義務教育の現場)に馴染めない子はそうした他の民間のフリースクールや放課後等デイサービスに完全に委ねられてしまうのか。
 
フリースクールも放課後等デイサービスも利用するにはお金がかかります。
義務教育とは異なり有料です。そうなってくると経済的な問題からそうした選択肢さえ選べない子どももいます。
 
義務教育は平等に子どもたちが安心して学べる権利を保障する機関です。
でも、近年はそこに馴染めない子は他の場所で学ぶという選択肢が良い意味でも悪い意味でも利用されています。
 
義務教育の現場に馴染めない子は他に行きなさい。
 
そのような流れが当たり前になることを僕は若干恐れています。
前回、お話しした義務教育の果たす役割が崩壊してくる可能性があるんです。
 
でも、確かに現場では先生も問題を抱えた子どもを見きれるような余裕があるかというと、そうではないですよね。授業の準備から部活まで幅広く業務に携わっています。先生の目が行き届かないケースも理解できなくはないんです。
でも、それを理由に子どもたちが義務教育に馴染めない場合は他の教育施設に送られるような流れが作り出されるのは少し疑問に感じるんです。
 
そうなってくると義務教育の現場って一体なんだろう?
 
という、疑問が僕の中では最近浮かんでくるんです。
 
良く言えば子どもたちにとって学べる場所の選択肢が増える一方で、義務教育の本質的な役割が揺らぎつつあるのではないかなと今回のブログでは問いを投げてみました。
 
皆さんはいかがでしょうか。