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不登校経験を経て社会人となったやつらの発信活動

殻に篭る自分

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お〜い、出ておいで〜、お茶
小学校、中学校と不登校だった僕はずっと社会からの関わりを絶っていた。
そんな中で唯一、繋がりを作っていた場所は学校の図書室だった。
 
小学校では自分の図書カードが失くなるまで
中学校では毎週土曜日の補修授業の時に1週間分借りていた
 
本の中には世界が広がっていた。
唯一自分の居場所を作る手段、そして自分の考えを形成するものだった
世の中で流れるニュースには関心がなく、いじめの問題だけ過剰に反応していた。
 
僕はとある作家さんに傾倒していた、学校生活をよく描く作家さんだった。
僕は本の中で悩み苦しみ、そして楽しみ喜怒哀楽を感じていた。
 
当時の僕は外に出ることも怖かったんだよね。
同級生に見つかることが一番、恐れていたことだった。
別に僕に対して危害を加えていない人でも、同級生や同年代の人とすれ違うだけでれ
比較されるのが怖い、嫌だ、自分を否定される。
そうとしか考えられなかったんだ。
 
裏を返すと、引きこもっていた自分は人に認めてもらいたかったのかもしれない
陽の芽を浴びず、ずっと部屋に籠っている僕を誰かに認めてもらいたかったのかもしれない。一人の人間として。
本はその点、活字で語りかけてくるだけで何も言わない。共感できることがあれば頷いたし、悲しいと感じたら涙した。
 
当時を振り返ると辛くなることが多いが
今の僕にも共通していることが一つ根幹にあるなと思うことがある。
 
「自分を認めて欲しい」承認欲求が強いのだ。
 
こうしてブログを書いているのもそれを物語っているかもしれない
でも、別にこのブログについては否定されても炎上してもいいやて、思えている。
さすがにそれはまずいか…
 
今の僕は「守り方」を知っているから
 
小学校、中学校の自分は守り方を知らなかった。
辛いと思った自分をどう表現していいかも分からなかった。
ただ部屋に引きこもり本の世界に没頭することで現実逃避することだけが僕の
その頃の「守り方」だったんだ。
 
方法はいっぱいあったかもしれない
正直にいじめを受けている事実を伝えれば良かったのかもしれない
フリースクールに通えば良かったのかもしれない
 
でも、それすら自分のプライドが、本心が許せなかったんだ。
親にも先生にも弱い僕をさらけ出すことができなかったんだ。
 
実は今でもね、自分の本質は変わっていないと思うんだ
何かに思う悩むと殻に篭る癖がある。ある人にも同じこと言われたんだ。
 
まだ僕は自分というプライドを捨て切れていないんだと思う
殻に篭るのは弱みを見せたくないからだ。
 
小学生、中学生だった僕の同じ考え方だ。
そんなある日、そんな自分を変えるきっかけがあった。
 
ADHDうつ病と診断されたことだった。
どうしようもない事実に最初は認め難く、それを誰に伝えようか
伝えずに殻にやはり閉じこもった。
 
強い自分を演じ続けキャラクター作りに徹してしまった
僕が、身体が、心が、「うつ病」というアラートを挙げているにも関わらず。
僕は強い自分というキャラクター作りに没頭することで、本質的な問題を遠ざけた。
キャラクター?着ぐるみ?みたいなのを着ていた、て表現が正しいかな。
 
変わってねぇじゃねぇか
 
今だから思うんだ。思えるんだよ。
本質的な自分の癖や特徴は変わらない。大人になっても引きこっていたのだ。
 
そして爆発した。急に身体が動かなくなったのである。
結果的に部屋に篭ることになってしまったんだ。
 
過去の自分を後悔しても何も進歩がないことは理解している
ここで伝えたいことは、大人でもバリバリ働きながらでも、自分という殻に引きこもっている人がいるんだよ。という事実を伝えたい。
 
矛盾している。外に出ているならば引きこもってないじゃないか
そんなことないんだよ実は、
 
本質的な問題から目を背けてしまうこと、それこそが引きこもりなんだと僕は思うんだ
外観では分からない、人が抱えている問題や苦労は、ぱっと見では分からないんだけどさ、案外重責を抱えながら必死に生きている人もいるんだよね。
 
ある人は
「お話をしていると苦労してきた人ほど話に深みがある」
 
そう言った。
ここに書いてきたように引き籠りには色々なパターンがある。
部屋に篭ることだけが引き籠りではないんだ。
 
僕は引き籠りに対して、「肯定もしないし否定もしない」
但し、ある人の言葉を借りるけれど「苦労しただけその人の言葉には重みがある」
 
味があるんだよねぇぇぇぇぇぇ
苦労を体験した人の話を聴いていると、味があるのよ。
そこには説得力もあれば力もある。使い方を誤れば危ない方向にもいくが、そのこともちゃんと理解しているように感じるのよ。
 
引き籠りに対しては僕は何も言えない
過去の体験談でしか語れない
 
ただ、人生に厚みが増したように今は感じているよ。
ブログに書く一言一句僕の話なんて大した事はないんだけど流し読みでもいいから読んでくれている人がいたら、ぜひ味わって欲しい。
 
もちろん30年40年生きてきた人には敵わない。
でもこの若さで出せる人生の味をこのブログでは出し切ろうと思うの。
 
なんとなくでいいからさ
その味を感じ取ってもらえたらいいな。
最近、「年取ったな」と言われるのはその影響か…いやいや!
僕はまだ若いぞ!!
 
っとま、色々書いたけど部屋に篭っていても、外に出ていても
ここで言いたい事は、ひと時も無駄にはならんのんよ〜
 
髙橋直之