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不登校経験を経て社会人となったやつらの発信活動

親の気持ち、子どもの気持ち②

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前回に引き続きこちらのテーマでブログを更新します。
 
皆さんどう思われましたでしょうか。
こちらの記事を投稿したところとても多くの反響がありましたのでシェアしたいと思いました。親御さんの視点とお子さんの視点で不登校に対する向き合い方や感じ方は類似しているように僕は感じます。
 
子どもの視点
Mさん
僕が親に対して意識することはなかったけれど、確かにひとり言ではないなと感じた。
 
親の視点
子供がいる方には是非読んでほしい記事です。 私には小・中学生の子供が居ますが、学校の話を聞いていると、今や不登校の問題は「ある日突然やってくる」他人事でない身近な問題だと思います。
 
親と子の視点で共通するのは「他人事ではない」、「ひとりごと」ではない。
つまり不登校という現状に対して見方を変えてみたら親子の関係が大きく因果していることも分かり、親子で影響をしあっている可能性が見えてきました。
 
確かに当事者であるお子さんに対しては思春期があるが故に言いずらさ等のタメライがあったりするけれどご両親にも影響していることで、ひとりごとではないことをこの記事で感じ取ってもらえたんではないでしょうか。
 
そして親御さんからしてみたらいかに、お子さんとのコミュニケーションをとれているかで未然に防げるのではないかと他人事ではないと評価を頂きました。
 
正にその通りで親御さんは他人事ではいけないんですね。学校へ行ったからあとは任せっきり、それではお子さんの成長の全ての過程を見届けることができないんです。学校教育では30人、多いクラスでは40人に達します。先生一人が担任で全員の生徒の体調と人間関係を把握できますか?やはり限界があります。親御さんも積極的に学校教育に参画していってほしいのです。難しいことではありません。
学校の話を少し聞いてみること「今日、何をしたの?」「何か楽しいことあった?」些細なことでいいんです。6時間、部活があれば朝から8時間を学校でお子さんは過ごしています。1日の中で学校が占める割合が3分の1以上にはなるんですね。
お子さんはその環境で日々学び、成長しています。そして何があるか分かりません。
小さなサインに気がつけるのは親御さんなんですね。先生だって目を光らせていても限界があります。担当教科があれば、事務仕事もあり、更には部活まで兼任しています。
先生の過酷さと言ったら計り知れない勤務状況です。そこで学校に全て任せっきりというのはいかに危ういことかというのをちょっと気がついてほしいんですね。
 
そして、子どもの立場からしてみると先生に頼ることがまず難しいです。
何故か?先生は平等に生徒を扱うからです。次に忙しいからです。
学校生活では色々なことがあります。いじめに限らず、日々、集団行動の中で教科だけでなく人間社会を学んでいるんです。上手くいかない日もあるでしょう。上手くやっているように見せたがるのが子どもの気持ちだったりします。承認欲求が最も強まるのもこの時期でもあります。子どもは親に格好悪い姿を見せたがらないんです。寧ろ1日の大半を過ごしている学校で何を学び、そして成長したか褒めてもらいたいが故に抱え込みがちになる。更に思春期も相まって親との距離が開きつつある、上手くいかずに孤独になる子ども、ある子どもは友達や恋人と言った社会で別の居場所を築き上げることができる時期でもあるんです。
 
ここで注意したいのが孤独と戦っている子どもです。
親にも先生にも頼れず、学校で何か問題を抱えている場合、やはり萎縮していく傾向にあります。誰が先に気づく距離にいるのか。やっぱり親ですね。
僕の場合突然でした、パッタリと学校へ行けなくなってしまったんです。それは心に抱えた爆弾を溜めに溜めた結果、破裂してしまい。学校へ行く意欲、親に見せる自分の姿はどうでもいい。そうやってひきこもりになりました。
 
溜まりに溜めた最後の壁はなんだったか?
やっぱり親だったかな。先生にも頼れない、友達にも頼れない、最後の砦は親なんです。
でも僕は頼ることができなかったがために、一人で閉じこもる方向を選ばずにはいられなかったんです。とてもわがままな消去法ですね。でもそれが精一杯だったんだ。
 
子どもが親にいじめの告白や学校へ行きにくい原因を話す瞬間はとてつもなく勇気がいるでしょう。そのハードルを低くする方法はただ一つで常日頃から親子関係を築くことも大事なんです。「学校へ行っているから先生に後は任せよう」それじゃダメなんです。
 
ごめんなさい。これをお読みになっているお子さんのいる方がいらっしゃったらとてもご無理をここに記載しているかもしれません。仕事も忙しいでしょう。家事だって大変です。ご近所付き合いだってあります。日々することはたくさんあるでしょう。子どもには早く精神的に自立して欲しいが故に子どもは学校任せになる……
学校も限界なんですよね。先生だって目が行き届かないところがある。特にいじめは先生の目の届かない場所で起きています。
 
いじめを苦に自殺した子どものニュースを目にすると心が痛い
でも、どのニュースにも共通するのは最期に手紙に残しているんですね。
誰にSOSを発信していいか分からないんです。先生?親?でも最期に残しているのはおそらく親に向けたメッセージが共通しているんです。
 
「こんな選択をしてごめんなさい」
 
誰に謝っていると思いますか?やっぱり親なんです。
いじめについて事実を告白するくらいなら命を絶ってしまう、そんな選択があるんです。
 
もっと早く相談できていたら、相談できていても対応できていなかった学校にも原因があるでしょう。でもやっぱり、いじめに苦しむなら別の選択肢を早い段階で子どもに提案できると思うんです。「死にたいくらい苦しい」そういう時期も僕にはありました。遺書を書いたこともありました。それも親に対してです。
 
やっぱり最期は親なんだな。僕はそう思った。
これ以上、いじめ等が原因で小さな命が失われていくニュースを僕はみたくないです。
何故なら自殺するくらいに悩んでいるんですよ、その過程の苦しみは私たちには計り知れないほどのものだと思います。辛くて辛くて仕方がない。最期に置き手紙にしか残せないのが子どもの最大限のメッセージであり、恥を見せたくないプライドだったりします。
 
それを肯定する訳ではありません。でも実際に起こってしまった事実です。
それを繰り返さないためにも、小さなことから予防線が張れるんです。
 
家族関係を良好にすること。話しやすい環境を作ること
特に男親は接する時間が少ないが故に子どもと離れがちになってしまいます。
 
コメントでも頂きましたが正に他人事ではないんですよね。
じゃぁ親はどうしたらいいの?
 
お子さんに無理はさせないでください。
自分からいじめの事実を伝えてくれるのは本当に稀なケースです。
伝えてきたら受け止めてあげてください。よく言ってくれたと褒めて欲しい。
 
どうしても親と学校は離れがちになります。
接する機会は年に数回あるイベント、体育祭や文化祭などでしょうか
でもそこでは分からないことが日々起こっているんですね。
 
大人になった僕だから振り返れますが、現状苦しい立場にある子どもたちは言葉にできない事実もあります。解決策は家庭教育と学校教育と密接さを増すことですが、近代日本ではなかなか難しいですね。温度感もあります。
 
だから小さいことからでいいと思います。
「今日はどうだった?」
 
少しでも変化が見えたら問いかけてみるのが早期解決に繋がるかもしれません。
 
髙橋直之