giveyourvoice

不登校経験を経て社会人となったやつらの発信活動

目に見えない障害②

メリークリスマス!たっきーです!
 
サンタさん来るかなぁ。
今年は何をお願いしようか迷いましたが、今年はたくさんの人との再会に恵まれた年でした。そうしたご縁に感謝の気持ちがいっぱいなのでもういいかな。
寧ろ自分がサンタさんになって感謝の気持ちを届けて廻りたい気分です(笑
 
さて、今日はこのマークだけ覚えて頂けたら嬉しいのです。
 

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パズルのリボンです。ASD(Autism Spectrum Disorder)自閉症スペクトラムの象徴とされるリボンです。乳がんの啓発活動にピンクのリボンが使われていましたがASDの啓発活動でもこちらのリボンが用いられていることは皆さんご存知でしたか?
まだまだ認知度が低いようで、私も最近、調べていく中で知ったものです。
前回「目に見えない障害①」でも内部障害を抱えた抱えた方に向けて、助けを必要とするために赤いキーホルダーがあることなどご紹介させていただきました。こちらは近年とても浸透してきているようで街中でつけていらっしゃる方を目にしたり、優先席を譲る姿なども見るようになりました。助けを必要としていることをさりげなく伝えられる良い手段であると僕も思います。
 
そして今回はASDの象徴とされるリボンです。
こちらもなかなか自分からは発信しにくいのが現状です。コミュニケーションに難があったり、日常生活で理解を必要とされる場面があったりします。精神障害もれっきとした内部障害です。身体障害に比較して受けられる支援の幅が狭いなどについては前回言及しましたが、ここでもう一度皆さんに考えて欲しいことがあるんです。
 
精神障害の人は優先席を利用していいでしょうか?
私は良いと思います。
 
何故か…
時に過呼吸や強い倦怠感に見舞われる瞬間が症状によってはあります。立ってはいられないほど、歩くとフラフラしてしまうなど人によって症状はまちまちです。
優先席はお年寄りや身体に不自由を抱えている人に向けて作られた席です。俗にシルバーシートと言われていますが、シルバーシートと聞くとお年寄り優先に聞こえてしまうのは気のせいでしょうか。優先席とまたはゆずりあい席と最近は呼ばれていますね。
 
精神障害を抱えている人の中でも症状によっては立つことすらままならない時があることを理解してほしいんですね。これは過去にあったことですが、過呼吸になってしまった知人を最寄り駅まで送っていった経験がありました。しかし頑なにその知人は優先席に座ろうとはしないんです。「優先席は身体の不自由な人のためにあるのだからと言っていました」
 
でも考えてみてください。熱でフラフラする時や頭痛がどうしても酷い時
優先席を使ってはいけないのでしょうか。
 
これはあくまで僕の考えですが優先席は誰でも、その時に必要とする人がいるのならば使って良い席だと思うのです。
「あぁ今日は仕事で疲れたぁぁぁ」…それはちょっと家まで我慢してください。
 
でも、身体に少なくとも重たい症状が出てしまっているのならば優先席を誰でも使っていいと僕は考えるんですね。風邪を引いた時、熱でフラフラしているのに立っている方が逆に危険です。そうやって考えてみると優先席を使っていい人の幅が広がりませんか?
 
「いや、ちょっと待ってよ、そしたら優先席が足りなくなっちゃうじゃん」
 
ここからは限定的な取り組みの紹介になりますが、私の住む横浜市では地下鉄は全席ゆずりあい席とされています。席を必要としていない人は自然と立つんですね。学生さんなんかは多くの人が立っている光景をよく目にします。
僕はこの取り組みはとてもいいな!と思いました。そんなに長くない路線ですので座る時間も長くはありません。席を必要としない人ならば立っていても苦にはなりません。それだから成立する取り組みなのかもしれませんが、ちょっと広めに視点を捉えたら他の路線でも全席ゆずりあいシートに変えてしまってはいいのかなと考えました。
東海道線のような長い路線だと少しきついかもしれませんが、心の持ちようであると思うんですよね。本当に席を必要としている人が実は利用しにくい環境にあるのではないかと僕は感じずにはいられません。
 
例えば前回ご紹介した赤いキーホルダー
付けている人は助けが必要であると昨今は理解が広まりつつあります。
しかしながら今回、載せたパズルのリボンなかなかまだ周知されていないのが現状です。
優しい人であればあるほど遠慮しがちで無理をしてしまうんですね。
 
でも、辛かったら優先席に座ってもいいし
優先席でなくてもゆずりあいの気持ちで辛そうな人がいたら譲ってあげてほしいんです。
精神障害と身体障害では確かに身体の可動域に関わる制限が少ないように感じられますが、時には痙攣や立ちくらみなどの症状を起こしたりします。それによる事故だって実際は起こっているんですね。
 
ここでお伝えしたいことは、世の中にはたくさんの助けを必要とされている方がいます。
日本人て素敵だと思うんです。ゆずりあいの精神を重じているように思えるからです。
弱者を敬う文化が根幹にあるからなのかもしれません。でになかなか目に見えないところに障害があると、気づかれないこともよくあるんですね。
 
でもこのブログを読んでくださる方にちょっとでも知っていただきたいんです。
「こんなリボンがあるんだ」「こんなキーホルダーがあるんだ」あるんです!!
 
助けを求めている人が意外に身近にいるかもしれません。
そんな時に真っ先に気付いてあげてゆずりあいの精神で助けの手を差し伸べてはいかがでしょうか。とても素敵なプレゼントだと思います。
 
きっとそんな人には今日、サンタさんが来るんじゃないかな。
 
 
こちらはご参考までにASDのパズルのリボンを作成、販売されているお店です。
よろしければ覗いてみてくださいね。