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不登校経験を経て社会人となったやつらの発信活動

目に見えない障害③

サンタさんは皆さんの元に訪れましたでしょうか。
クリスマスも過ぎ去り今年も残すところあと少しですね。
 
たっきーです。1日おいて本日もブログを更新します。
 
僕は今、車で旅をしています。現在地は山口県下関市関門海峡を眺める場所。
ここに来るといつも立ち寄るカフェで休憩しながら書いています。
 
下関を訪れるのは実は4回目なんです。
唐戸市場に着いて、いつもお世話になっている祖母宛にフグを送りました。
丸々と1匹 笑
 
刺身セットや鍋セットとか色々あるけれど最終的には自分で調理した方が安いし無駄なく使えるということでその選択に。いやぁ届いた瞬間祖母はどう思うだろうか。
新年に美味しいフグ鍋を調理しようと考えています。皆さんも新年に向けた準備を進めている頃でしょうね。大掃除や仕事納めお忙しい時期だと思いますがあまりご無理はなさらないように体調にはお気をつけくださいね。
 
さて今回も前回と同様の内容で更新しようと思います。
 
前回ご紹介したパズルリボン
 

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こちらですが付けるか付けないかちょっと迷っているんです。
職場では自分の心の障害をオープンにしていこうと思っているのですが、迷う理由の一つに周知させる必要のない人にまで自分の障害を知らせることになるかもしれないと考えると若干ためらいがある気持ちが否めません。
 
私の場合、ADHDでも注意欠陥の傾向が強く、物忘れ、誤字脱字、説明をまとめてされると理解に苦しむ、顔と名前を覚えるのが遅い。そうしたことが私の障がいに挙げられますが、困るタイミングは人とのコミュニケーションが生じる時に限るんですね。
普段は普通に歩けますし、障がい者手帳はありますが、今も車で旅しているように自由に動き回ることだってできます。こういう瞬間は私は一人の人間として障がいを自分では感じない健常者…言葉に迷いますが…のように思うんです。
 
そんな時に普通に社会に溶け込んでいる私は健常者として何不自由なく生活していることから今、リボンを付ける必要性があるかというと…ないかな?と思ったりします。
 
精神障害はとてもセンシティブに扱われることもあり、必要以上に自分から発信したくないと考えている人は少なくないと思うんです。寧ろ、立場によっては内緒にしておきたい方もいるかもしれません。私もブログを始めるまではごく一部の友人にしか伝えていませんでした。何故かというと、伝えなくても支障がなかったからです。
友だちと普段、コミュニケーションを交わす時にちょっとしたミスがあっても友だち同士の間柄なら許されていたんです。受容されていたので実はね?てカミングアウトする必要な場面はごく僅かな場面でした。
 
それは多分、私が生きづらさを感じながらも社会に溶け込もうと必死に社会参加してきた賜物であると思います。だから一見すると気づかれない程度の障害レベルまで回復しています(服薬治療の効果も含めて)
 
じゃあ必要ないんじゃないの?
 
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。今の私には確かに仕事を除いて必要な場面がないので付ける必要性を感じていません。しかし、私はリボンを入手できたら積極的につけていこうと思います。何故か?
 
リボンを必要とする人がいるからです。
 
例えば、子どもの頃の僕
なかなか周囲と馴染めなくて、思ったことを口にしてしまい、結果、人を傷つける。人間関係をなかなか築けない自分がいました。どうして僕だけ、自分は正しいと思ったことをしているつもりでもどんどん浮いていってしまう。寂しさと常に葛藤していた私が居ました。
 
近年、児童でASDを抱えている率が上昇傾向にあります。俗に電子レンジによるマイクロ波の影響や電子機器の電波が脳に与える影響など指摘されますが、私が最も可能性として考えられるのは世間からASDの認知度が高まりを見せ、精神科を受信する子どもが増えているのが大きな可能性としてですが考えられます。
それはとても良いことで子どもの頃に自分の特性に気付けることで必要な支援が受けらる他、学校においても教員の対応も変わってくると思います。
 
ASDには様々な障害があり下の図のように様々な障がいがあります。
 

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例えば代表的なのはASD自閉症スペクトラム症)、ADHD(注意欠陥・多動性症)、LD(学習障害)です。これらのタイプを単独で抱えている場合もありますが、特性を併せ持って、複数のタイプを抱えるケースも多くあります。つまり私のようにASDの特性が濃いめだけどADHDの特性を少し持っていることが例に挙げられます。
私の場合ASDの傾向は生きづらさを感じていく中で、私の友だちからの助言、社会参加(アルバイトや学生生活)を経て見えないほどに薄まったように思えます。しかしながらADHDだけは社会人として注意欠陥障害が致命傷になり、うつ病になってしまった。という経緯があります
 
つまり、子どもの頃にしっかり自分の特性を知れるということは、今後の社会参加においてもなるべく本人への負担(ストレス)が少ないように治療、療育していくことができるんですね。そうした障害を抱えた子どもたちも、普段街中で見かけても分かりません。学校でも言われるまで気がつかない先生も多数います。
 
だから、やっぱりリボンの存在はとても欠かせないものだと思うんです。
まだ知名度は低い段階ですが今後、広まりを見せて行けば精神障害を抱えた子どもたちが少しでも生きやすい社会になると思うんです。
もちろん悪いことは悪いとちゃんと指摘してあげることもその子には大事です。
 
例えば電車の中でパズルのリボンをつけた子どもが走り回っていました。
恐らくASDの中でもADHDで多動性の傾向がある子どもであることが分かります。
注意する時も「うるさい!!!」と罵るのはその子にとっては逆効果です。
何故、走り回ってはいけないのか、理由も添えてゆっくり話しかけてみましょう。
「キミが走り回ると、周りに迷惑をしているお客さんがいます。それにキミだって転んで怪我をするかもしれないよ。だから走り回るのはやめましょう」ゆっくり端的に伝えると伝わりやすいです。それでも伝わらない時もあるにはあるのですが…
 
やっぱりリボンをつけていることで多少なりともASDの症状を抱えた子どもに対する理解と周囲の受け止め方も変わってくると思うんです。
 
なんで忘れ物が多いのか分からない
なんで走り回っているか分からない
 
教える側もストレスになりますよね。そんな時にそのリボンの存在がその子に必要な解決策を導き出してくれるヒントになってくれるかもしれないんですね。
 
だから僕もこのリボンが届き次第着けてみようと思います。最初は何でだろうと思われる人もいるかもしれませんが、「見たことないから、見たことある」に変わるだけでも世間からの認知度を上げられるきっかけ作りになると思うんですね。生きづらさを感じながら大人になった私が、次の世代のASDを抱えた子どもたちに少しでもできる活動がこのパズルのリボンをつけてみること、ということです。
 
うん、まぁ確かに私にはあまり必要ないかもしれませんが、身の廻りの人からちょっとずつ認知度を上げていくお手伝いができればいいなと思います。
 
このブログを読んでくださった皆さんも、パズルのリボンについてちょっとでも周りの人に広めるお話をしてみていただけたら嬉しいです。「目に見えない障害」というタイトルでブログを3作綴ってきましたが、本日をもってこのテーマは終わりにします。
 
別のテーマや切り口で今後もブログをゆるりと更新していく見込みです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。