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不登校経験を経て社会人となったやつらの発信活動

不登校やASDの疑いを誰に相談する?

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学校と医療の現場をもっと近く

こんにちは、たっきーです!
1月もいよいよ今日が最終日ですね。明日からは2月になります。
 
今年は暖冬とは言いますが関東甲信を中心に雪が降るなど不思議な天気が続いておりますが皆さま、いかがお過ごしでしょうか。僕は友だちに会いに屋久島まで2週間ほど旅をしていました。その旅の中で出会いがあり、その方と話した内容で感じたことをここに共有したいと思います。
 
僕は鹿児島から車で九州を周遊しながら、帰っていました。
途中、立ち寄った場所が大分県竹田市でとても素敵なまちの雰囲気と歴史の根付く奥ゆかしさのある場所でした。その日、滞在した夜に、ある精神科医の先生と同席する機会がありました。
 
その先生が仰るには、
不登校や引きこもりで悩む家族やご本人が精神科に受診するまでにはとても高いハードルがある」
 
確かにそうだな、と僕は感じました。
精神科に通うことすら世の中では否定的な印象が少なくはありません。私の通う精神科でも、とても個人情報には慎重な扱いで患者の名前をそのまま呼ぶのではなく、その日のカルテの番号で呼び出されるシステムになっているほどです。
 
もしも自分の子どもが、もしも自分自身が不登校やコミュニケーションで悩んでいる時に誰に相談すればいいのでしょうか。現状、学校では担任の先生か、保健室の先生に止まるのが一般的ではあると思います。私立学校などでは臨床心理士が常駐しているケースもありますが、ごく稀なケースであると思います。
 
僕自身が不登校で悩んだ時、相談できる相手がいませんでした。
自分の不登校体験談を出会った精神科医をしていらっしゃる先生に打ち明けたところ、早めに精神科医に受診することで医学的な知見からアドバイスができると話していました。
そして、そうした悩みを抱える子どもや子どもを抱える家族の多さに警鐘を鳴らしていました。
 
僕自身も精神科に通うようになったのは大人になってからで、子どもの頃は全く選択肢にありませんでした。大人になってから通おうとしたきっかけは自分にASDの疑いがあるのではないかと考えたことがきっかけでした。そこに気づくまで多くの苦悩と家族や友人、身の回りの人へも迷惑をかけてきたと思います。
僕ももっと早く自分の特性に気づくことができたら、そうした過去も変わってきたのではないかなと考えました。
 
精神科の先生もできる限り、敷居を低くしようと講演会や啓発運動を行っているそうです。少しでも不登校やコミュニケーションに悩みを抱える子どもが少なくなることを願っているとのことでした。でもなかなか精神科への受診までは結びつかないのが現状です。
 
そうした先生がいるんだなぁ、と僕は感心していました。
教育カウンセラーや相談員は確かに居ます。しかし医学的な知見により症状を緩和させたり、個々の症状に応じたアドバイスや的確な治療ができることは事実です。
確かに自分が何かの病気であることを認めたくないし、ましてや精神に疾患を抱えていることを突き付けられると正直、受け入れ難くもあり、そうした気持ちが精神科への受診から遠ざけることは僕も理解できなくはありません。
 
その先生の結論としは医学連携を強化したいとのことでした。医療と学校の連携を強化することで個々の疾患に適切なアドバイスもでき、更には現場(先生方)の負担を減らすことができると言います。
 
成長期の子どもにとって思春期という非常に繊細な時期であることは分かります。
しかし、医療という新しい尺度で個々への対応を柔軟に行っていくことで引きこもりや、いじめ、不登校などの問題を少なくできるのではないかと提案します。
 
結果として、どんな人でも生きやすい世の中になるように僕はこの意見に共感しました。
 
髙橋直之